UFO手帖9.0 通販中です!(BASE冬季休業期間にはご注意ください)
・イラスト by 窪田まみさん
夜の川のほとりに佇む女性。黒い川面の上には厚い雲が低く垂れこめています、しかしその低い雲の下には三角形の巨大な……。
〇古書探訪 by 中根ユウサクさん
70年代男性向け雑誌からUFO記事を探す ~えっちな男性はUFOも好き説~
70年代男性向け雑誌からUFO記事を探す ~えっちな男性はUFOも好き説~
『プレイボーイ』(週刊ではなく、日本では「月刊」と銘打たれていた方)はUFO記事を取り扱ったこともあるように、男性雑誌にはオカルト系の特集が組まれることがある。そういった記事を発掘するという試みです。
UFO記事は文章だけでなく、バンド・デシネで表現されているケースもあったりして興味深い。また、表紙にある見出しにはUFO以外にも
「これが脅威のレーザーガンだ」(原文ママ)
という特集があるようで読んでみたい。また
「ロック界になぐりこむ ビーチボーイズの気炎」
という特集見出しもあり、たいへんに気になる。
『Mr.DANDY』という男くさいタイトルの雑誌の表紙に
「ママに助けてもらわずにスーツを買う法」
という見出しがあるのはいったい……。
〇「比喩とUFO」 by 中根ソウスケさん
「ちびっこUFO手帖」を卒業された中根ソウスケさん。そう、もうちびっこではない。
切れ味と渋みのある文章です。
「ちびっこUFO手帖」を卒業された中根ソウスケさん。そう、もうちびっこではない。
切れ味と渋みのある文章です。
〇超常読本へのいざない
『相対論の正しい間違え方』 by 馬場秀和さん
全人類の憧れ、超光速航行。しかしそれを阻む相対性理論。わざわざ遠い宇宙からやって来た(と主張される)宇宙人の皆様のためにも相対性理論を論破せねばならぬ。そう考える反相対論者の主張をことごとく潰して回るのが本書の機能である模様です。なるほど、「大槻義彦責任編集」と銘打つわけだ。
とはいえ、中身はバリバリの物理学のお話。「正しい間違い」として提示されている問題そのものが歯応えありすぎと感じられるこの身が悲しいのでありました。
『相対論の正しい間違え方』 by 馬場秀和さん
全人類の憧れ、超光速航行。しかしそれを阻む相対性理論。わざわざ遠い宇宙からやって来た(と主張される)宇宙人の皆様のためにも相対性理論を論破せねばならぬ。そう考える反相対論者の主張をことごとく潰して回るのが本書の機能である模様です。なるほど、「大槻義彦責任編集」と銘打つわけだ。
とはいえ、中身はバリバリの物理学のお話。「正しい間違い」として提示されている問題そのものが歯応えありすぎと感じられるこの身が悲しいのでありました。
・イラスト by 窪田まみさん
布団の上でお休みの猫さん二名。男の子は布団を取られてしまったのか、いや、ここは猫さんに布団をかけてあげようとしているのではないか……。寒い夜の暖かい光景。
布団の上でお休みの猫さん二名。男の子は布団を取られてしまったのか、いや、ここは猫さんに布団をかけてあげようとしているのではないか……。寒い夜の暖かい光景。
〇【漫画】アカシック・レコードのひみつ/ゆにねこ by 島村ゆにさん
なにやら不穏な匂いのするマンガ。ドキドキしますね。
なにやら不穏な匂いのするマンガ。ドキドキしますね。
〇UFOとアート by 比嘉光太郎さん
芸術的インスピレーションは不意に、本人には制御不能な形でやってくる。UFO体験と同じように。
芸術的インスピレーションは不意に、本人には制御不能な形でやってくる。UFO体験と同じように。
UFO体験をきっかけにアート活動に入った人々のお話です。
UFO本を読んだ瞬間にコンタクト体験を思い出してしまったデビッド・ハギンズさん。過酷な境遇の中で遭遇したUFO体験以降、UFOの絵を描き続けたイオネル・タルパザンさん。アブダクション体験を告白したことにより苦境に陥り、しかし超常体験によって救われ、絵を描くようになる、高橋稔さん。皆、(UFOが原因と限ったわけではないが)つらい状況に陥った中で、絵を描くという行動で自らを救っていくのです。
アートという、理屈を超えた面を持つ世界は、人知を超えたUFO体験と非常に近しいところにあるのかもしれません。
UFO本を読んだ瞬間にコンタクト体験を思い出してしまったデビッド・ハギンズさん。過酷な境遇の中で遭遇したUFO体験以降、UFOの絵を描き続けたイオネル・タルパザンさん。アブダクション体験を告白したことにより苦境に陥り、しかし超常体験によって救われ、絵を描くようになる、高橋稔さん。皆、(UFOが原因と限ったわけではないが)つらい状況に陥った中で、絵を描くという行動で自らを救っていくのです。
アートという、理屈を超えた面を持つ世界は、人知を超えたUFO体験と非常に近しいところにあるのかもしれません。
〇虚偽記憶、催眠、幻覚とUFO by オオタケンさん
自分の記憶がいかに信用ならないものであるか、年を取ると否応にも認識させられる事実ではありますが、ここでは年齢にかかわらず人間の記憶(または認知)がいかに改変されやすいかについて、筆者オオタさんの体験を交えて語られます。
催眠、ストレス、誘導的な質問、そして経過時間。認知や記憶を歪め、改変する要素は多くありますが、何の理由もなくそういった結果(事実と違う記憶)だけが残ることはあるのでしょうか。オオタさんの幼少期の記憶はかなり歪み要素が少ないのでは……。
また、ハイウェイ・ヒュプノシスのお話では「藤代バイパス車両失踪事件」を思い出しました。霧。
自分の記憶がいかに信用ならないものであるか、年を取ると否応にも認識させられる事実ではありますが、ここでは年齢にかかわらず人間の記憶(または認知)がいかに改変されやすいかについて、筆者オオタさんの体験を交えて語られます。
催眠、ストレス、誘導的な質問、そして経過時間。認知や記憶を歪め、改変する要素は多くありますが、何の理由もなくそういった結果(事実と違う記憶)だけが残ることはあるのでしょうか。オオタさんの幼少期の記憶はかなり歪み要素が少ないのでは……。
また、ハイウェイ・ヒュプノシスのお話では「藤代バイパス車両失踪事件」を思い出しました。霧。
〇謎の隧道遺跡とUFO目撃の関係に迫る by 相良つつじさん
熊本県玉名郡にある隧道遺跡「トンカラリン」。邪馬台国関連として松本清張が世に広め、『ムー』や『マヤ』に載り、隣町にはあのチブサン古墳がある!何といっても「トンカラリン」という言葉の響きが良い(語源は諸説あるとのこと)。広島県にも同名の隧道遺跡があるのだが、こちらは熊本県のトンカラリンにちなんで名付けられたとの情報がWikipediaに載っている。そして、このあたりではUFOの目撃談がいくつもあるのだ(YouTubeにも映像あり)。
筆者の相良さんは、地質学の教授や、トンカラリンブームの頃に対応に当たられていた役場の職員の方などにインタビューされていて、その変わらぬバイタリティには頭が下がります。
熊本県玉名郡にある隧道遺跡「トンカラリン」。邪馬台国関連として松本清張が世に広め、『ムー』や『マヤ』に載り、隣町にはあのチブサン古墳がある!何といっても「トンカラリン」という言葉の響きが良い(語源は諸説あるとのこと)。広島県にも同名の隧道遺跡があるのだが、こちらは熊本県のトンカラリンにちなんで名付けられたとの情報がWikipediaに載っている。そして、このあたりではUFOの目撃談がいくつもあるのだ(YouTubeにも映像あり)。
筆者の相良さんは、地質学の教授や、トンカラリンブームの頃に対応に当たられていた役場の職員の方などにインタビューされていて、その変わらぬバイタリティには頭が下がります。
〇UFO事件地探訪 in ニューヨーク・マンハッタン by 夜桜UFOさん
『UFO手帖8.0』に「私選!米国UFO旅行ガイド本」を寄稿された夜桜UFOさん。「寄稿者としての責任をまっとうするべく」米国UFO旅行に出立されるとはまた、恐るべき行動力!
ブルックリン・ブリッジ事件/セントラル・パークUFO墜落事件/ジョン・レノンUFO目撃事件 それぞれの現場を巡り、事件関係者の足跡をたどっていきます。
ブルックリン・ブリッジ事件(リンダ・ナポリターノ事件)とはブルックリン橋近くで起きた、UFOが女性をアブダクションしたまま川に飛び込んでしまうという衝撃的な事件ですが、夜桜UFOさんは目撃現場の写真の場所を特定したり、目撃者が車を止めていたであろう駐車可能なスペースを確認したりと現地ならではの活動をされます。
セントラル・パークUFO墜落事件は1952年にセントラル・パークにUFOが墜落したとされるケースですが、ニューヨークのような大都会での70年ほどの時の流れはやはり景観に大きな変化を与えている模様です。ストリートビューでフレデリック・ダグラス像周辺を見ると明るくきれいな場所です。対空砲やUFOが突き刺さった場所、のイメージは見当たらない模様です。
ジョン・レノンUFO目撃事件とはまたタイトルのインパクトが強い。電飾広告かと思ったらそれがUFOだったなどなんとなしにジョン・レノンっぽい話のように思われます。
ストリートビューでミッドタウン・イーストを見てみるととてもきれいな場所であることがわかります。そして川の向こうには超高層ビルが”まばらに”建っている風景がSF的なのです。
『UFO手帖8.0』に「私選!米国UFO旅行ガイド本」を寄稿された夜桜UFOさん。「寄稿者としての責任をまっとうするべく」米国UFO旅行に出立されるとはまた、恐るべき行動力!
ブルックリン・ブリッジ事件/セントラル・パークUFO墜落事件/ジョン・レノンUFO目撃事件 それぞれの現場を巡り、事件関係者の足跡をたどっていきます。
ブルックリン・ブリッジ事件(リンダ・ナポリターノ事件)とはブルックリン橋近くで起きた、UFOが女性をアブダクションしたまま川に飛び込んでしまうという衝撃的な事件ですが、夜桜UFOさんは目撃現場の写真の場所を特定したり、目撃者が車を止めていたであろう駐車可能なスペースを確認したりと現地ならではの活動をされます。
セントラル・パークUFO墜落事件は1952年にセントラル・パークにUFOが墜落したとされるケースですが、ニューヨークのような大都会での70年ほどの時の流れはやはり景観に大きな変化を与えている模様です。ストリートビューでフレデリック・ダグラス像周辺を見ると明るくきれいな場所です。対空砲やUFOが突き刺さった場所、のイメージは見当たらない模様です。
ジョン・レノンUFO目撃事件とはまたタイトルのインパクトが強い。電飾広告かと思ったらそれがUFOだったなどなんとなしにジョン・レノンっぽい話のように思われます。
ストリートビューでミッドタウン・イーストを見てみるととてもきれいな場所であることがわかります。そして川の向こうには超高層ビルが”まばらに”建っている風景がSF的なのです。
〇アダムスキーが本当に見たかも知れない怪物 by ものぐさ太郎αさん
冒頭、CLB75戦車の写真です。丸っこい車体に円柱状の砲塔がついており、どことなくかわいらしい印象。なるほど、「アダムスキー型円盤」の要素があるとも言えましょう。となるとずっと後世に出てくる「底面に戦車の砲塔が逆さに付いた円盤」というのはいよいよ珍妙な発想なのではないかと思われます。
冒頭、CLB75戦車の写真です。丸っこい車体に円柱状の砲塔がついており、どことなくかわいらしい印象。なるほど、「アダムスキー型円盤」の要素があるとも言えましょう。となるとずっと後世に出てくる「底面に戦車の砲塔が逆さに付いた円盤」というのはいよいよ珍妙な発想なのではないかと思われます。
〇フィンランドのUFO事情 by MAROさん
美しい自然の国、フィンランド。高山が少ないため広い空が臨めるという特徴があるのだが、その空はUFOも飛ぶ空なのだ。
時速200Kmの風に逆らってホバリングする気球群、円盤から降りてくる蛍光色スーツを着た生物など興味深い事件が記されます。アンケートによると6割以上の人々が「UFOの存在を信じる」という結果が出るという、UFOに親しいお国柄ではあるが、その背景にはいわゆる地政学的な背景があるとのこと。文末のUFO研究者の言葉が、この国で想定しなければならないUFOの正体について考えさせます。
美しい自然の国、フィンランド。高山が少ないため広い空が臨めるという特徴があるのだが、その空はUFOも飛ぶ空なのだ。
時速200Kmの風に逆らってホバリングする気球群、円盤から降りてくる蛍光色スーツを着た生物など興味深い事件が記されます。アンケートによると6割以上の人々が「UFOの存在を信じる」という結果が出るという、UFOに親しいお国柄ではあるが、その背景にはいわゆる地政学的な背景があるとのこと。文末のUFO研究者の言葉が、この国で想定しなければならないUFOの正体について考えさせます。
〇『聖別された肉体』補遺(1) by 横山茂雄さん
1990年に刊行された『聖別された肉体』。その6年後に発表された「補遺」の再録という形での掲載ですが、なんと
「藤澤親雄についてのノート――補遺の補遺として」
という新規書き下ろしが掲載されています!
1990年に刊行された『聖別された肉体』。その6年後に発表された「補遺」の再録という形での掲載ですが、なんと
「藤澤親雄についてのノート――補遺の補遺として」
という新規書き下ろしが掲載されています!
〇新編・日本初期UFO雑誌総目録稿(1947-1979) by 有江富夫さん
今回もすさまじい情報量と、網羅性の高さで圧倒されます。
『中一時代』の「UFOよもやま話座談会」にある「広川太一郎(声優)」という記述が目を惹きます。あ、『小説宝石』の「私は空飛ぶ円盤を見た 異色マニア座談会」に平井和正がいる。
種村季弘 「光学魔術」/佐野美津男 「未確認飛行物体の思想」/遠藤周作 「空飛ぶ円盤を拾った少年の話」……読んでみたい記事がいっぱいです。また、補足として各「事件」の解説があるのも嬉しいです。
今回もすさまじい情報量と、網羅性の高さで圧倒されます。
『中一時代』の「UFOよもやま話座談会」にある「広川太一郎(声優)」という記述が目を惹きます。あ、『小説宝石』の「私は空飛ぶ円盤を見た 異色マニア座談会」に平井和正がいる。
種村季弘 「光学魔術」/佐野美津男 「未確認飛行物体の思想」/遠藤周作 「空飛ぶ円盤を拾った少年の話」……読んでみたい記事がいっぱいです。また、補足として各「事件」の解説があるのも嬉しいです。
・イラスト by 窪田まみさん
美しい女性の横顔。そしてその背景には輝く三つの光点が……。
美しい女性の横顔。そしてその背景には輝く三つの光点が……。
〇『SA』でSpファイル友の会のコラム連載!
本格的航空模型雑誌『スケールアヴィエーション』で「飛行機超常現象Xファイル『スー』」絶賛連載中です!
本格的航空模型雑誌『スケールアヴィエーション』で「飛行機超常現象Xファイル『スー』」絶賛連載中です!
今回は内容の幅広さ、深さに加え国際色もいっぱいの一冊でした。
読もう、UFO手帖!