文化学園服飾博物館で開催の
「魔除け―見えない敵を服でブロック!―」
に、行って参りました。
本当は先週行く予定だったのですが、閉館16:30(入館は16:00まで)という条件を見落としていたため、あえなくリスケとなったわけです。平日午前中は結構空いていてゆっくり鑑賞できました。
初めてうかがう博物館でしたが、いや、実に良い展示でした。
初めてうかがう博物館でしたが、いや、実に良い展示でした。
以下は備忘録的なメモ。
・背中、頭頂部、後頭部といった、「自分では見えない部分」を防御するケース多い。
・袖口や裾など開口部からの「魔」の侵入を防ぐデザイン多い。
・日本では、背中に縫い目がない子供用の着物には「背守り」という刺繡をする(縫い「目」がない=目が届かない)。
・光るものは魔除けになる。硬貨、金属片、貝、雲母……。
・魔除けとして身に着ける金属製の装飾品は物理的防御の意味合いも持つ(例:インドの子供用胸当ては金属製の円盤)。
・魔除けの色は「赤」が世界的に多いが、砂漠地帯では「青」。
・袖口や裾など開口部からの「魔」の侵入を防ぐデザイン多い。
・日本では、背中に縫い目がない子供用の着物には「背守り」という刺繡をする(縫い「目」がない=目が届かない)。
・光るものは魔除けになる。硬貨、金属片、貝、雲母……。
・魔除けとして身に着ける金属製の装飾品は物理的防御の意味合いも持つ(例:インドの子供用胸当ては金属製の円盤)。
・魔除けの色は「赤」が世界的に多いが、砂漠地帯では「青」。
・櫛の意匠は世界各地で魔除けとして用いられているようだ。多くの「歯」を持つことが理由(デザインとしていかに多くの歯を織り込むかが腕の見せ所だったりする)。
・東アジア圏では魔除けの意匠に「五毒」と呼ばれる蟲(カエル、サソリ、クモ、ヘビ、ムカデ)を用いるケースあり。本当の毒虫よけの意味合いもあるのだろうが、やはり毒を持つ強い生き物の力を使うということだろう。台湾では「百歩蛇」がよく使われているが、本当に脅威なのだろうなと実感させる。
・五毒の意匠に「火花」のように見えるエフェクトがかかっているのは毒の象徴なのだろうか。
・「魔」を欺く手法。ニワトリの鶏冠を模した意匠で朝だと錯覚させる。
・🔶(ひし形)は魔を呼び込む形であるとする地方では、ひし形を複雑に重ねて、迷路状にして出させないという手法がある。
・🔶(ひし形)は魔を呼び込む形であるとする地方では、ひし形を複雑に重ねて、迷路状にして出させないという手法がある。
・音を立てることで「魔」を除けるもの多数。
・匂いで魔除けにする手法あり。丁子が多いようだが、ニンニク、菖蒲の葉などもある。
・匂いで魔除けにする手法あり。丁子が多いようだが、ニンニク、菖蒲の葉などもある。
・パレスチナでは糸杉は永遠の命の象徴であり魔除けの意味も持つ。
素晴らしい展示で、楽しく鑑賞していたのだけれど、2時間ほど経過したあたりから視界に違和感を覚える。……これはもしや閃輝暗点?視界の一部にギザギザな波が挿入され非常に見づらい(魔除けの意匠には三角形が多いし)。博物館で発症するのはやめてほしいなあ。
というか、魔除けの意匠に囲まれて体調を崩すとは、私は「魔」カテゴリなのでしょうか?