子どもの頃は同じ日に熱を出していた。
毎年誕生日は寝てすごしていたのだから間違いない。
長じてからはそういうこともなくなったと思っていたが、実はそうでもなかったのかも知れない。
というのは、一昨年、去年とほぼ同じ日に高熱を出したのだ。
ある試験の試験日(10月の第3日曜)なので、これまた間違いない。
まあ去年は急用のため試験は受けられなかったのだが、こんな具合に体調を崩していた。
今年は10月1日が日曜日であったため、試験日は例年より一週間ほど前倒しになった形になり、それが良かったのか試験当日に高熱、という破目には陥らずにすんだ。
だいたい昨日今日あたりが毎年の発熱の時期なのだが、昨日は台風による大雨に打たれたにもかかわらず、まだ体調の変化には見舞われていない。
発熱と関連する怪異ということになると、私はまず大蛇の目撃譚を思い出す。
1973年頃、徳島県の剣山で大蛇が目撃され、探検隊が結成される騒ぎがあったのだが、それを伝える雑誌の記事で、「目撃者が発熱して寝込んだ」旨の記載があったことを記憶している。
小学生時分の私には「大蛇を目撃する」ことと「熱を出す」ことの関連性が全くわからなかったため、かえって記憶に残ったのだろうと思われる。
だが、日本における大蛇目撃譚による発熱の事例は他にもあり、大正時代、愛媛県のケースが「怪異・妖怪伝承データベース」に載っている。
大蛇と発熱の関係は、ヤマトタケルノミコトが伊吹山の大蛇の毒にあてられ発熱したという伝説(『中山道:昔と今』醒井の項)まで遡れるのではないだろうか。
オロチと呼ばれる存在が本当に瘴気を吐き人間に熱を出させるのか、それともこのような伝承が意識下に刷り込まれているため、大蛇を見た(と思う)ことによって自動的に発熱してしまうのかはわからない。
幸い今年は発熱しないですみそうだ。凶兆も現れず、普段通りのマズイ面なのであった。
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