UFOの正体

先ごろ埼玉県で目撃された謎の光は、電飾をつけたスカイダイバーだったということで落着するようだ。
当日このニュースを知ったときは久し振りにわくわくしたものだが、あっさりと「正体」が報道されて少し残念な気もする。

今回のニュースでは、目撃されてあまり時間をおかないうちに「回転しているので隕石ではない可能性が高い」というコメントが流れ、こういう場合のお約束である「火球」の可能性を摘み取ってくれているので、より「なんだかわからないもの感」が増していたように思う。

このようなケースが過去にどれくらい起きていたのか調べるべく検索をしてみると、高確率でヒットするのが「UFOと誤認しやすいもの」というくくりである。
UFOを正しく認識するために「既知」の物体、事象を排除し、結果として既知のもの全てにあてはまらないものとしてのUFOが残るという図式である。

プロジェクト・ブルーブックでは検証対象となった事象の80%は既知のものと分類できたが、残り20%は説明がつかなかった…と言っていたのはNHKの特集番組だっただろうか。
この20%を絞り込んでいくのが真っ当なアプローチではあろう。

だが、一度固めた部分をすぐ混ぜっ返すのがこの超常分野というやつで、曰く、
「UFOが変形して飛行機に擬態するところが目撃されたんです」
…なるほど、見間違いではなくミミックだったと主張するわけですね。

この擬態機能付きUFOはかなりの高機能らしく、飛行機以外にも色々なものに化けるそうだ。

・ヘリコプター
・鳥
・雲
・氷山
・月

月って。

空飛ぶものが月に擬態するって結構たいへんなのではないか。
当然、本物の月が見える環境であってはならないし(見えてたら月が2つになってしまう)、月齢も計算しなくてはならない(昨日満月だったのに今日は三日月になっている!とかだとマズい)。
あと、月が高速で移動したらなまじっかな円盤目撃騒動より遥かに目立ってしまうだろう。

擬態できるくらいの技術(または能力)があるのだったら透明化した方が経済的でもあると思うんだがなあ。