昨晩洗面所で歯を磨いていて、おや、と思った。鏡に映る自分の顔が普段と違って見えたからだ。どこがどう、とは言えないのだが、普段よりましな面に思える。元々が悪いのであくまでも当社比で少しばかりマシ、に思える、ということである。
人によって異なるとは思うのだが、体調が悪化する際に予兆のようなものを感ずることがある。私の場合、この「自分のツラが普段よりちょっとマシに思われる」というのがそのサインなのである。
なので、鏡の前で唸ることになる。体調をチェックしても異常なし。慢性疾患により常に感じている不具合以外に問題は発見できない。なんだろう、気のせいだろうか。それとも仕事が厳しいので引き締まった顔になっているのだろうか。
などと思いながら就寝、起床してみると何と、ばっちり風邪の症状が出ているのだった。
恐るべし我が顔!いや、見た目の話ではなく。凶兆というか体調悪化の警報装置としての機能が完璧すぎる。
何故こんな事がおきるのか、考えてみた。
仮説1:知覚または認知機能がまず最初に変調をきたすため、いつもの顔と差異がないのに「いつもよりマシ」と判断してしまう。
合理的な仮説である。検証方法としては、健康なときに自らの顔を撮影しておき、鏡の中の顔がましに見えるという症状が出たら、その写真を見て普段の印象と異なるかを確認する。
自分の写真なんて免許証とか受験票に貼り付けるための証明書写真くらいしか持っていないのだよな。凶兆状態の時だったらこんなのでもマシに見えたりするのだろうか。
仮説2:何らかの理由で、本当に顔がマシになっている。
理由は見当もつかないが…。検証方法としては凶兆状態のときに写真を撮り、通常時にその写真を見て印象を確認する。
夕べ撮影しておけば良かった。実際に症状が出てしまうと、もう「少しマシ」な印象は消えてしまうのだ。
「眼病み女に風邪ひき男」などとは古い言い回しだが、これだっていつもより艶やか/粋に見えたらそれぞれ病気になるぞ、という警句ではないのだし。