NHK

アニオタになる前は自分から積極的にテレビ番組を選んでみることはしていなかった。そのため、試聴する番組は家人の誰かが選択したものになる。そのためか、NHKを見ていることが多かった。
おかげで「なぞの転校生」など傑作の多い少年ドラマシリーズを知ることができた。
少年ドラマシリーズだけでも調べてみるといろいろ発見がある。「つぶやき岩の秘密」って新田次郎だったのか。「ポンコツロボット太平記」なんてやってたのか。知らないことだらけだ。だが今そうそう試聴できないのだ。NHKめ。他人の金で番組こさえておきながらマスター消去しおって。

もう一つ忘れられない番組がある。水曜夜8:00からやっていた「早筆右三郎」という番組である。小学生だったので理解が及ばないところもあったとは思うが、何でもありの超絶時代劇だったので大好きだった。
第一話から、見世物として日本に連れてきた象が病死しちゃったので証拠隠滅のために関係者一同で死体を食っちゃって、挙句食中毒になるというお話。主人公は瓦版屋なのでむりやりにでも記事にしなければならない。結果として「日本に連れてこられた子象は故郷の母が恋しくて、海に飛び込み泳いで帰った」という良い話にしようとして失敗してる感満載の文章に、天狗の顔をした巨獣が泣きながら海に飛び込んでいる絵が描いてあるという(もちろんそこにいる一同誰も本物の象を見たことがない)ひどい記事で終わる。
他にもUFOが来る話(造型のモチーフは「うつろ舟」だったように記憶しているがこれは捏造された記憶かもしれないが、確認のしようがない。NHKめ)とか、牢屋が火事になる話(入牢者は逃げてもよいが刻限までに帰ってこないと死罪)とか、渇水で水不足の折に幕府ご用達の水路から水を盗む話とかあったのだが、終盤巨悪との争いになっていくというハードな展開になっていくのだった…。

個人的には少年ドラマシリーズの末裔は「電脳コイル」だと思っている。ちゃんとDVD(Blu-rayもね)販売されているのがありがたい…ってそれが当然なんじゃないのか?