先週の疲れが一気に噴出した感じがあるので漢方薬+ユンケルきめて、しゅっぱつ、だ。
もの凄く高い湿度のせいで会場に着く頃には汗だく。あと、渋谷はお祭りだったのだな。お神輿や和太鼓の前を通って鬱の祭りに行くというのもなんだか面白い。
アカシックのステージが佳境なところに到着。観客席から鏡を借りて髪をなおしている(?)ステージの人。おお、自由だが場慣れしてる感があって良いぞ。
鬱フェスは3年目という話だが、私は初めてのことなので、ここでいろいろお約束を確認することにする。ステージから客席への煽りは「盛り下がってますか―!?」で客席からの返答はブーイングか野太い鬱ボイスで「イェ~イ↓」とかそんな感じ。
そうこうしているうちにみみめめMIMIのステージに。ああ、MAINステージとEXTRAステージってこういうことなのね。客席は一箇所だけどステージは2つある。MAINステージとEXTRAステージを交互にやるのでどちらもそのままで楽しめるのだけれど、かぶりつきの位置はMAINステージとEXTRAステージで異なるのでかぶりつきたい人は移動する必要がある、と。
みみめめMIMIは映像や音響のトラブルで気の毒だったけど、ファンにとってはきっとご褒美(ちょっと慌てた様や、立て直しへの努力を見ることができる)なので無問題でしょう。
そして、オーケンギャルドの登場である。場内アナウンスで「オーケンとアーバンギャルドの本日限りのコラボユニット」、と言いながら「2015年に引き続き」って矛盾してるやんと思ったら大槻ケンヂその人が突っ込みを入れてて笑った笑った。
何といってもベテランのファンたちの動きが衝撃であった。統制されたヘッドバンキング、両手で「エックス」作って一斉にジャーンプ!すばらしい!
そして「空想ルンバ」である。まさか初オーケンライブで「空想ルンバ」が聞けるとは思いもしなかった。何たる僥倖。最高だ。
その後は真空ホロウ。アコースティックバンドで曲はロック。私の不勉強にして知らないバンドだったのだが、いや、上手でありましたな。最後のバラード曲も良かった。
そしてついにムーンライダーズ。下りた幕の向こうから調整中の音と会話らしき音声が流れてくる。これはくじらさんのバイオリン、こっちはばんちょのギター、と思いながら耳を澄ませていると一瞬緊張感のようなものが伝わってきて、下りた幕のまま始まる「Don't trust over 30」。シックスティで歌ってたけどね。
「Who's gonna die first」から「工場と微笑」につながり、「トンピクレンっ子」とオールドファンに嬉しいラインナップ。
ここで思ったのだが、オールスタンディングで既にあったまった客席でってすごく良いんじゃないかな?シャイネスガールズ&ボーイズが多いライダーズファンにはこちらの方が良いのかも、とか思ったり。
「ヴィデオ・ボーイ」「スカーレットの誓い」「Cool Dynamo, Right on」と歌いやすい、歌わずにはいられない曲が並ぶ。ああ、たまらない。
そして最後の曲、もの凄いアレンジがかかっているが「何だ!このユーウツは」から「第3の男」でエンド。惚れ惚れしますわー。
そろそろ体力の限界を感じながら、PANTAのステージ。「七月のムスターファ」「夜と霧の間で」そして「時代はサーカスの象の背中に乗って」。これまでちゃんと聞いたことはなかったのだけど、なんと格好良いのだろう。痺れたぜ。
この後はアーバンギャルド、そしてフィナーレへと続くのだが残念ながら体力ゲージがもうほぼゼロ。具体的にいうと不整脈が出始めたので帰ることにする。
いやあ、楽しかった。「鬱フェス」、良いイベントですよ、これは。