夏バテした。だが今年の夏バテは一味違う、というかたいへんに厳しい。普段ならだるいとか腹具合が悪いとか風邪をひきやすいとかだが、だいたい秋口に発症するものだった。
だが、今年の夏バテは8月中に発生して、風邪もひいていないのに39度の熱が出て関節が痛む、不整脈が治まらない。もちろんだるいとか腹具合がわるいとか通常の症状も出ているのだけれど。
さて、対策を考えよう。こんなときこそ生薬に頼ろうと思う。まず生姜酒と陶陶酒から入ろうか。私は陶陶酒は飲みすぎると酔ってしまうので注意が必要だ。酔うほど飲むなよ、という話だが。
生姜酒は養命酒ブランドのものを好んでいるが、これも酔わないように気をつけよう。美味しいので。
いや、やはり漢方薬の定番に頼ろうではないか。まずは胃苓湯だろうか。とにかく腹の冷えが問題だと思われるので。それともカッ香正気散だろうか。熱も出ているからね。一部では「体の乾燥剤」という二つ名で呼ばれているそうで、たいへんに頼もしい。
薬局に出向いて入手できるほうを買おう。置いてないことも多いので、ある程度手元にストックしておきたいものだ。
あとは脾兪・胃兪・腎兪に温灸を当てよう。NHKでもやっているペットボトル温灸の方法を使ってみよう。あれ、蚊に刺された時の痒み止めにも使えるし(温灸時、痒み対応時とも火傷には要注意)。
夏バテとは無関係だが、お湯で蚊に刺された痒みを軽減させる件、ざっと調べてみたところ、蚊の毒を熱で変性させるわけではないようだ(たぶんそんなことをしようとすると、周りの人体組織が熱変性、つまり火傷してしまうらしい)。
何でも、血流量を増大させることで痒みを減らすことにつなげているとか。試したところ、劇的というほどではないが、掻かずにすむくらいには楽になった。掻き毟る代わりに「熱い」感覚で代替させているような気もするが、火傷しないようにさえ気をつけておけば肌にも傷が残らず、その点では良いのではないだろうか。
適温のお湯作ったりするのが面倒だけど。
とにかく、夏バテには良さそうなものを選んで続けてやってみよう。