水の上を歩く

忍者の道具の一つとして有名な物に「水蜘蛛」がある。各流派の忍術を集めた「萬川集海」にも記述があるのだが、下駄に浮き輪状のフロートを付けたような形状をしており、携帯性を高めるためか、折りたたみ式になっている。 これを履いて水の上を歩いた、とされるのだが、現在ではこれはフェイクと考えられている。決定的に浮力が足りず、沈んでしまうからだ。では、どうして「萬川集海」にも載っているのだろうか。 Wik…

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凶鳥

凶鳥と言えば「モー・ショボー」だろう。少女を装った脳吸鳥、何と素晴らしい。 モー・ショボーに限らず、鳥のような魔物はいろいろな文化に存在する。日本ではまず「夜雀」。「チッチッ」と鳴きながら山道を行く人の後をつけたり、前に回ったりする。狼や山犬の先触れとしての役割があることも多い。恐ろしいものが出現する予兆のようなもの、という存在だ。 実際に鳥が飛んで来た後に何らかの獣が現れる、ということはあ…

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凶兆

昨晩洗面所で歯を磨いていて、おや、と思った。鏡に映る自分の顔が普段と違って見えたからだ。どこがどう、とは言えないのだが、普段よりましな面に思える。元々が悪いのであくまでも当社比で少しばかりマシ、に思える、ということである。 人によって異なるとは思うのだが、体調が悪化する際に予兆のようなものを感ずることがある。私の場合、この「自分のツラが普段よりちょっとマシに思われる」というのがそのサインな…

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