光る眼の巻

いつの頃からか光視症の症状が出だした。ふとした拍子に視界の中を光が飛んでいるのが見える。若い頃から立ちくらみなど脳貧血の症状として視界に複数の光点が明滅するというのはあったが、最近は何の動作もともなわずにこの光を見ることが多くなった。 原因は加齢や強度の近視らしいので両方持っている私としては、まあしょうがないか、という気分になっている。日常生活に支障もないしね。 だがある晩、布団に入…

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風邪と飛行機

実に5年ぶりに飛行機に乗ることになった。手順を忘れていたり、新しい手順になっていたりで慌てることの多い旅となってしまった。 ・予約確認書読取で一苦労 S社のチケットを予約しておいたのだが、予約確認書には、端末でチェックインせよ、と指示がある。二次元バーコードを端末のセンサーにかざす仕組みのようだ。わかった、とかざしてみる。 …読み取らない。 もう一度バーコードの注意書きを見る。「バー…

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開明獣

開明獣という神獣を最初に知ったのは「山海経」のはずなのだが、あまりに奇想天外な生物がたくさん掲載されている本だったためか、最初の印象を覚えてはいない。はっきりと認識したのは諸星大二郎著「孔子暗黒伝」が最初となる。 開明獣とは崑崙の丘にある九つの門を守る存在で、九つの人の顔を持つ虎のような獣とされる。現代では「もののけ姫」のシシ神が、「孔子暗黒伝」の開明獣に似ているという指摘がある。 …

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