UFO手帖3.0―宇宙<そら>から来ないUFO 刊行記念 その4 音楽と漫画編


・UFOと音のコーナー

「宇宙人…応答せよ」
ええ、谷川俊太郎先生作詞の宇宙人ソングなんてあるの…?ネリリしたりキルルしたりしているのだろうか。

「衝撃のUFO」
監修:平野威馬雄、ジャケット:横尾忠則という豪華仕様。
その中の「UFOを呼び出す儀式」聞いてみた。…「宇宙の星の兄弟の皆様!はっきりと!全員に!空飛ぶ円盤と!わかりますように!現れてください!」

背景音からして屋外で録っていると思われるが、何か怖い。復唱する子供たちの真面目さが、特に。
あと、地球側からの呼びかけだけでなく、宇宙人からのアンサーも入っている(「宇宙交信器(円盤からの声)」)。これによると宇宙人も地球人も唯一の神によって創られた(故に同じ「人間型」をしている)、とのことで、唯一神的世界観で構成されていることがわかる。

「J-POPとUFO」のページが凄い。左にバーチャルアイドル、右に山崎ハコ、という取り合わせ。そしてそれぞれがUFOの歌を歌っている、と。これらを繋げてしまえるUFOってすごいなあ。

・UFOと漫画のコーナー

『ネッシー2001』
お、長谷川裕一だ。『マップス』は有名だけどこの作品は知らなかった。
まるで「水の子供たち」コーナーに記事のあった、ネッシー型UFOのようだ(『ネッシー2001』はちゃんと円盤型になるけど)。
こういうテイストの漫画、最近はあるのだろうか。昔、70年代後半あたりだとジャンプやチャンピオンでもあったような気がするけど…。

『ベントラーベントラー』が取り上げられている。
野村亮馬の漫画って、どんなにほのぼのとした雰囲気でも必ずハードなものが秘められている感があるので少し怖いのだ。
でも『ベントラーベントラー』はそのハードさを乗り越えてもなおほのぼのとするタフさがあるのがまた良いのだ。

・この円盤がすごい!のコーナー

今回は1972年度版、コーナー口絵は可愛らしいキノコ型宇宙人(?)です。
今コーナーは「ベストヒットUFO」と銘打たれているので、脳内でCV.小林克也として読みました。

取り上げるのはキノコを呼ぶ円盤。ああ、それであの口絵イラストなのか。
メインの事件は「プラント島事件」。
フロリダ州のセントジョーンズ川河口にあるプラント島で、UFOから現れた「宇宙人」にビーム攻撃を受けたチャスティンさん。
攻撃による麻痺がとけたのは良いが、しばらく経ったら自宅の庭に「宇宙人」の頭部そっくりのキノコが生えてくるという多重奇禍にみまわれる(しかもこれ血のような液体を流す)という事件。

なんというか、UFOというSF寄りの話というよりかは妖怪譚めいたものを連想させる話だ。
「宇宙人」ゆかりの地に謎の植物が繁茂する、というのは理屈に合う話であり、常識的な、正気の世界の話だと思う。
だが、その植物が目撃された「宇宙人」の頭部とそっくり、というのはもはや怪談のジャンルに入っているように思う。
いや、怪談も大好物なんで大歓迎なんですが。

そのキノコを採取せずに放置しておいたら、そのうち全身そろった「宇宙人」になったのだろうか。

・アダムスキーみたいな人たち

第3回は島村ゆにさんご本人によるUFOコンタクト体験談。
呼んだらUFOが来るという話は聞いたことがあるけれど、ふと見たUFOに飛び方をリクエストする、というのは初めて聞くケースです。
発生には意識を必要せず、しかし発生後には意識によって影響を受ける、ということでUFOの正体への手がかりになりそうな気がします。