至近距離に現れるUFO


朝日新聞土曜版(be on Saturday 2018年7月7日版)に、UFOに関するアンケート記事が載っているというので調べてみた。
まあ、「UFOの存在を信じますか」という問いについてはもうあまり言及しないでおこう。
「UFO」という語は一般的には「宇宙人が地球に来るのに使用している乗り物」として定着しているのだなあ、と改めて思った次第。

それでもこういう記事を欠かさずチェックするのは、投稿される体験・目撃談が興味深いケースがあるからである。
そして今回も面白い投稿に出会うことができた。
投稿者によると、子どもの頃、姉とバドミントンをしていたところ、数メートルの位置にUFOがいた、というのだ。
その後怖くなって家に逃げ込んだ、ということなのだが、これが大変に興味深い。

・複数の目撃者(投稿者とその姉)がいる。
・昼間の目撃ケースである。
・至近距離に出現した。

これらの条件からすると、見間違いというケースは可能性が低いように思われる。

惜しむらくは、どの様な大きさで、どんな形状の物体だったか、発生場所と日時などの情報がないことである。
朝日新聞はここをもっと掘り下げるべきではないのか。もったいないではないか。
もしこれが手で捕まえられるくらいの大きさだったら…第二の(発生年月日によっては「プレ」の可能性もあるが)
介良事件になっていた可能性もあると思うとこのまま埋もれさせるには惜しい情報だ。


遠くに見えるUFOは怖いというよりもワクワク感が強いと思うのだが、
手で触れられるくらいの至近距離に、いきなり、というのは大層恐ろしいことだろうと思われる。


不意に、すぐ近くに、という条件に当てはまるUFO目撃ケースを、私はもう一つだけ聞いたことがある。

1987年近辺に放送していたUFO番組だったの思うのだが、今となっては放送局も番組タイトルも思い出せない。
その中の一つの目撃談で、夜、2階の窓のすぐ外に
こんなの↓
ika1.png

が飛んでいるのが見えた、というのだ(番組内では再現映像としてアニメっぽい映像を流していた)。

つたない絵でたいへん申し訳ないのだが(絵心がない、という一点だけでもUFO遭遇者の資格はあると考えているのだがどうしたことかまだその機会には恵まれていない)、
文字ではどうにも表現できないためあえて下手な絵を掲載せざるを得なかったのだ。
「銀色のイカ」みたいなの、とか、「チビ太のおでん」みたいなのとかといった表現では何も伝わりはすまい(改めて描いてみると「アルミ製の石灯籠」みたいでもある)。

だが、この番組で流れた映像は私にはたいへんに怖いものだったのだ。
いきなり、すぐ近くに、の2条件というのはもちろん恐怖の理由だが、
それに加えて「なんだかわからないもの」という条件が加わっているところがポイントだと思われる。

名状しがたい、はクトゥルーものの常套句だが、実話として語られるとその効果が痛感されるという事例である。