今回もすばらしい質と量。立体作品も多く、可動ギミックがあったりするので会場で実物を見ないともったいない。
スクリーミング・マッド・ジョージ氏は今回も在廊され、気さくに作品を紹介してくださる。
前回は悪夢のような世界を提示されていたが、今回の作品は一見静謐な、と言っても良い感じの彫刻である。
回転する彫刻を覗き穴から見る(単眼視)ことで、まるで彫刻がモーフィングするように変形する、様に見えるのだ。
一周しているだけのはずなのだが、見た目のスピード感の調整もあり(物理的な回転スピードは不変)、何周もしているような感覚におちいる。
静謐な、と書いたが、最後に見える女性の顔からは絶叫を幻聴してしまうのだった。
ツイッターで事前にちょっとだけ情報があったが、寺田克也氏の絵は900×590ミリという大判。
図録で見ても良いのだがこれは実物を見るべき。図録では見えないポイントもあるし、ダンボールという質感も感じられるため。
毎度楽しみにしている、るるい宴氏の編み物は今回もすごかった。出展作品はショゴス型のティッシュカバーなのだけど、いや、大きくないですか、このティッシュカバー。
たて・横もティッシュ箱に比べて大きいのではあるが、なんといっても高さがすごい。とげとげが何とも格好良いショゴスさんでした。
また、物販のコーナーでもるるい宴氏の作品は人気で常に人が見ていた。小学生くらいの男の子がクトゥルーニット帽を気に入ったようでお母さんと思しき女性と相談していたり。
微笑ましい光景ですがお二方ともそれが邪神様であることはご存知でしょうか。いや、この展覧会に初日に来られるくらいですので問題ないとは思いますが。
twitterで目にして気に入っていた、青木俊直氏の新幹線マンガ1・2巻と図録を購入。青木氏は吉祥寺で「青木万博」を開催されているので、こちらにはまた後日行くことになる。
今回、高橋葉介氏の作品は羽咋で行われる映画祭「宇宙怪談大会」のポスター原画だった。
このイベント、少し前から気になってはいたのだけれど、やはり石川県はあまりに遠く…。
でも、「宇宙怪談トーク『黒い男たち』」と銘打って中山市朗と福澤徹三の両氏がUFO・宇宙人怪談を披露する!というコーナーは行きたかったなあ。
幻獣神話展はまだ開催中なのでもう一度くらい行っておきたい。物販その他、増えていたりするようなので…。